strenuous









Angels Landing (Zion NP)
National Parkのhiking bucket listをつくるならその一つに必ず入ってくるであろうtrailのひとつがこのAngels Landingである。
こんな場所には翼をもつ天使くらいしか行けないというところからついた名前で、長細いZion canyonが左に曲がる場所に位置し、峡谷内に垂直に突き出している平ぺったい切り立った一枚岩がこのAngels Landingを形作っている。
この岩自体は峡谷の高さより低いのでひどく目立つわけではないが、向かいのobservation pointからはこの場所がどうなっているのかよく見えるのでそちらのtrailも比較に登ってみると良い。
最初の2マイルはwest rim trailの一部で、この岩に取り付くためにwest rimをスイッチバックしながら登っていく。ほとんどの部分が整地されており登りが続くがこの部分は特に困難なtrailではない。
最後のスイッチバックを登り切ると開けた割と展望の良い場所に出る。ここがscout lookoutであり、West rim trailはここからwest rimの奥のback countryに続いている。
このscout lookoutからwest rim trailを外れ峡谷側に進むのがAngels landingへの道で、この広場からはどこを進んでいくのかよく見える。
ここからはもう0.5mileほどしかないが、これがこのtrailのhighlightといえる部分となる。
左右とも垂直に切り立った岩の縁をよじ登っていくのでどちらに落ちても1000ft(300m程度)真っ逆さまの落下であり助からない。
足を置く十分なスペースもあり、鎖等もしっかりしているので日本の平均的な鎖場に比べ難易度は高くないが間違ったらまず間違いなく死ぬという心理的プレッシャーはかなり大きいと言える。
実際、「えーっ、あそこまで行くの?」というのがScout lookoutからの筆者の第一印象でhalf mileに満たない長さとはいえ、ゲームでキャラが天国に昇っていくような階段でありなかなか非現実的な様相である。
このため結構な数の人がここまでとして引き返す。たしかに鎖場が初めてな人やサンダルで登ってきてしまったという人、高所恐怖症の人などはここまでにしておくべきかと思う。
こういう滑落したらfatalになる場所がfront countryのtrailとして、また容易にaccessしやすい場所(THから一時間ほど1000ft上がるのみ)に作ってしまってあるのもUS hikeの魅力の一つであることは間違いないが
文字通りfatalな事故が発生しているのも事実である。どうも統計がはっきりしないがZion NPの100年近い歴史の中(1926年に本trailは作られている)で15人以上がAngels Landingで滑落し死亡しているが、2004年から2018年の間に8人の死者が出ており、近年観光客の増加に合わせて非常に増加しているようだ。
今年2018年にも13歳の女の子が2月に滑落死している。天気もよく風も強くない日であったそうだ。
もちろん、雨や雪、氷で滑りやすいとき、またふきっさらしなので風が強いときなど天候が悪い時はまったくおすすめできない。
現在は短いDay hike trailでもありPermitは必要とされていないが、観光客・死者ともにさらに増加傾向なのでYosemite Halfdome同様近い内にPermit制になるのではという噂がある。
危険を冒さずtrail自体を楽しむのなら少し距離が長くなってしまうのだが前述のobservation pointへのtrail(片道4mile)ここまで危険のある場所はなく景色もなかなか良いのでこちらがおすすめと言える。
First visited: June 2010
Length: 片道2.4mile
Configuration: go-and-back
Difficulty: Moderate-strenuous Scout lookoutまでの約2mileは登りはそこそこ急だが短いのでmoderate。最後のhalf mileは短いが滑落の危険が大きくstrenuousとした。NPSのfront country trailでは最も危険度が高いtrailだと思われるが、鎖はしっかりしており日本で鎖場を経験していれば特に大きな問題はないかと思う。短い人気のtrailなので人が多くpressureを感じてしまうが日本の鎖場はもっと混み合っているところはいくらでもある。
Traffic: Zionに来た人の大半はこのtrailにやってくる。早朝から夕方までShuttle busが運行している時間は人が絶えない。Scout lookoutですらたどり着けないレベルの人もたくさん登ろうとしてくる。
Scenery: 終点はZion Canyon に突き出した細い平均台のような場所なので足元含めすべて展望台の上にいるようなもの。とってもgorgeous.
Access: Zion CanyonへはShuttle busが運行されている期間中は一部の例外を除き車で入ることはできない。一般に3月から11月はShuttleが運行されるしこれに加え最近ではChristmas等混み合う休日もshuttleが運行されている。詳細なScheduleはNPSに確認しよう。Shuttleには2種類あり、VCからZion canyon(園内)へアクセスするもの。ホテルが立ち並ぶSpringdaleからVCに向かうものの2つでありいずれも無料。Zion VCの駐車場が一杯になるとSpringdaleの駐車場をつかうことになりホテルからのアクセス同様VCでのshuttle busの乗り換えが必要になる。VCからAngels landingのTHに近いGrottoのbus停までは15-20分程度。バスは7-10分間隔で運行されている。(すぐに次が来たかと思えば20分次が来ないこともしばしばあるが)始バス、終バスの時間も時期によって変わるのでこちらもNPSへ確認されたい。混んでいるのが嫌なら始バスがくる前にtrail headまで歩いていこう。
Zion NPについてはこちらも参考にされたい。
峡谷が切り立っているためGPS logが一部おかしくなっています。ご了承ください。
Maps: http://www.nps.gov/zion/

Mauna Loa Observatory Trail (Hawaiian Volcano National Park)
Hawaii島(big island)の山というと観光的にはMauna Kea(13808ft-4209m)が有名だがその南にあるMauna Loa(13678ft-4169m)は40m程度低いが実は質量・体積とも世界最大の火山であり、こちらも有名なKilaueaとならんでHawaiian Volcano NPの中にある。アクセスの簡便性が良いMauna Kea, Kilaueaとは異なり訪れる人も極端に少ないが、頂上火口は圧倒されるほど大きく一見の価値がある。Kilaueaと同じく粘度の低い溶岩により構成される火山であるため山体はとてもなだらかであり、高い山という感じがしないし、実際登っていても非常に緩やかな登りが続く。
1980年台までは火山活動がみられたが活動はKilaueaへと移ってしまっているようで今後火山活動が起こる可能性は小さそうだ。とはいえ、活動が終了して間もないため、溶岩や火山岩などの火山堆積物もあたらしくまた高山であることもありtrailを通して動物・植物ともほとんどみかけることがない非常に静かな山である。登山口としてはKilaueaに近い公園側にも2箇所(こちらも1車線のMauna Loa Rd.を15mile進み、Mauna Loa Lookoutから19.6mileで7000ft登るMauna Loa Trail、もうひとつは非舗装のAinapo Rdを8mile進んだ後、15mileで8000ftを登るAinapo Trail)があるが、いずれも距離が長くday hikeでの往復は難しい。今回紹介しているMauna Loa Observatory trailは6.4mileでtotal gain 2500ftと日帰りルートとして使うことができる唯一のルートとなる。
Observatory(気象台)の手前にある4-5台ほどが駐車できる駐車場脇にtrail標識がありまずは非舗装道(砂利道)にそって歩いて行くが、すぐに次のtrail標識があり、ここで山頂方向に左折し、砂利道をはなれ岩の上に上がりtrailにはいる。基本ケルンを追うように進んでいけばよいのだが、岩の上は踏み跡もはっきりしないこともあり途中不明瞭な部分も多い。また周りの景色に特徴もあまりなく、登りの勾配がゆるくてどちらが頂上なのかわかりにくいこともあり見通しが良い割には意外に迷いやすい。ただ車両用と見られる砂利道はさらにゆるやかに登るため遠回りになるが起点をはじめ、何度かtrailとcrossしており、最終的にはtrailと合流するので迷ったときは見渡してこの砂利道を探すと位置が把握しやすい。半分程進んだところでKilauea側から登る他の2つのtrailと合流するようになるとほぼtrail道ははっきりとしてくるのでそれ以降は迷うことはないだろう。この交差点から2mileほど南西のMauna Loa Trailを降りるとcabinあり。(利用にはpermit要。予約不可。前日または当日Backcountry officeで入手する) 急に視界が広げ巨大な火口跡を目にしたところまでくると頂上はすぐそこ。頂上に特に標識がないが、大きな岩のケルンがあるのでpeakであるらしいことはわかる。向こう側にもうひとつpeakっぽいのがあるが手前のほうがpeakのようだ。もう少し先にもうひとつpeakのような頂がみえるが、地図上では手前がpeakらしい。Trailの延長でそちらまで行って火口の眺めを比べてみても良い。帰りはtrailの右手前方に出発地点に近い観測所が見えるがtrailはそちらへは進まず左の方に下ってから右へ下りていくことになるので焦って道を間違えないように。隣のMauna Keaに登るのは車で行けるため、ツアーもたくさん出ているが是非こちらの山に登ってその大きさを体験してほしい。
First visited: May 2016
Length: 片道6.5mile
Configuration: go-and-back
Difficulty: Moderate-strenuous 10,000ft(4000m)超えの場所を歩くので特にきつい登りはないが、高山病に注意。Total gainは2500ft程度。Trail表面は硬い土・岩の上、砂利の上、ごつごつの溶岩の上などの岩っぽくなっている。カバーはまったくなし。もちろんtrail headも含め補給可能な箇所はなし。厚底やmid-cutやhigh-cutなどプロテクションのしっかりとした靴が有利。特筆すべき危険箇所はないが、全体として鋭い石の上を歩いているために転倒しないように十分注意されたい。Total 2500ft(700m)ほどの登りだが、急なところはない。
Traffic: ほとんど見かけない。動植物もほとんどおらず、風の音だけが響く静かなtrail歩きが楽しめる。
Scenery: Mauna Keaの眺めが見事。また頂上での旧火口は圧巻。40年前はどんな光景だったのであろう? Lava flow跡等もはっきりとわかる。 山が平らなこともありまたハワイは雲が多いので下界の眺めはいまひとつ。
Access: ハワイ島(big island)のほぼ真ん中を東西に走るsaddle road(200号線)のほぼ中央からMauna Loa Observatory Roadという細い道へ入る。ちいさな標識だけで信号はないので注意。
この分岐からtrailheadまでは舗装されているが擦れ違いが難しい幅の一車線道路が18mile (30km)ほど続く。すれ違う場合は道路の外にはみ出ても大丈夫な部分をなんとか探すしかない。
またアップダウンがかなりあり見通しが効きにくいので気をつけて警笛でも鳴らしながらゆっくり走る必要がある。この苦しみが30分以上つづくのが結構つらい。観光地Hawaiiということもあり、興味本位で入ってくる車もあるので全く車がいないと思っていると大怪我をする。観測所の手前で舗装道路が終わっており、そこに3-4台程度車が止められるコンクリートのパッドがあるのでそこが駐車場である。遅い時間に行くと対向車は来るわ、駐車する場所がないわで困ってしまうのでなるべく早い時間に行こう。距離はないが道が道なのでヒロから2時間程度、コナからだと2時間半ほどかかる。
Season: all season 季節ごとの気温の変化の幅はほとんどない。冬は雪があることもあるようだが稀らしい。4000m超えであるのでもちろんビーチ周辺と20C程度の温度差はあるが多くは雲の上に出てしまっているので雨に合うことも少ない。風さえなければ一年中快適なhikeが楽しめそう。
Maps: http://www.nps.gov/havo/

Presidential Traverse (White Mountains, NH)
Presidential Traverse(以下Presi)はNew Hampshire州のwhite mountains山脈のアメリカ歴代大統領の名がついた山々を縦走するルートであり、Apparatchian TrailのNH州の核心部でもある。 厳しいDay Hike コースとしても有名であり、歩きごたえ十分のtrailだ。Trail 長は約20mile(30km)とDay Hikeとしては長めで、最高点であるMt. Washingtonは6288ft(1917m)と非常に高い山と言うわけではないが、Madison, Adams, Jefferson, Washingtonといずれも2000mに満たなくても堂々とした山が連なるコースであり、この登り降りのため累積標高差は9000ft(2700m)にもなる。また標高差に加え、カバーのないroughな火山岩や岩場の上を歩く部分が多くたとえ天気が良くてもかなりの負担を足に強いる。すなわち数値に表れない厳しい部分の多いtrailであり、たかが低山の30kmではない。さらにこのtrailがtoughだと言われるのはコース自体よりも荒れる天候のためで、たった6000ftとはいえここはアメリカ北東部では最も標高が高い地点で森林限界の上であり夏でも吹雪になったりHurricane並の強風が吹いたりすることもある。実際、私が行ったときも午前中は最高の天気だったが、午後にあっという間に黒雲に覆われかなりの雨と風が来た。幸いMt. Washingtonの頂上には気象観測所がありreal timeでの天気を配信していてくれており状況はつかみやすい。またこのコースは冬季にはhikeでなく明確にmulti-dayの登山になり、日本の谷川岳同様結構な死者数がでている。もちろん夏季であっても突然の天気の急変に備え、しっかりとした雨対策はもちろん寒さ対策、それに火山岩の上をあるくことに備えそれなりの靴(ソールがしっかりとした靴を選ぼう)が必要である。とはいえ、ここはかなりpopularなコースで、アクセスは容易だし、USでは珍しくコース上に避難場所がいくつかある。これにはApparatian Mountain Club(AMC)の存在によるところが大きく、White mountainsを通るAppartian Trail沿いに10軒の宿泊施設とそこからtrailheadまでをつなぐshuttle busサービスを提供している。Presiのルート上にもMadison Spring HutとLake of the cloud hutという2軒の山小屋があり、宿泊しなくても水、トイレ、食事などのサービスを受けることができる。日本の山小屋とは異なり、水、トイレは無料(もちろんチップを置いていくべきではあるが)で実際に泊まる機会はなかったがなかなか快適そうに見えた。また厳密なルートからはそれることになるがCrowford passのtrail headにはHighland Centerというhiker向けのhotelもありここは車でのアクセスもよく、シャトルも立ち寄るためhikeの前泊または後泊にオススメの施設である。(実際にはMizpah Spring Hutという山小屋もPresiの上にあり、ここを加えるとroute上に3軒の山小屋がある勘定となるが、コースの取り方によって通過しない。) 山小屋の他にもほぼ中間点となるMt.Washingtonの頂上にはレストラン・売店・トイレなどの観光施設があるため、ここでも水・食料が補給できる。(山の頂上でボッタクリ値段かと思ったがそうではなく普通の値段だった。) ちなみにこの頂上に上がるには徒歩でtrailを行く以外に3つの方法があり、ひとつは車で7.6mile 1400ftを上るMt. Washington Auto roadであり、$30ほど通行費がかかる。Hiker用のshuttle busもあり、いざというときのEscape Routeとしても使用できる。もうひとつはCog trail(汽車)でありtrailから見ていてもこの汽車が急坂の線路を登っていく姿は精悍だ。こちらは$70とさらにお金がかかるが、あの坂を登っていくのは楽しいと思う。この2つの経路はそれぞれ山の東側と西側に分かれて降りるのでいずれかのtrail headに戻るのに選択肢が増えることになる。AMCのShuttle serviceは残念ながら便数はそれほど多くはなく予定を合わせるのにあまり選択の余地はないが、一応空席があれば予約なくても乗ることができる。私の場合、歩いているときにShuttleの時間に縛られるのは嫌だったのとなによりも夜明け前から歩き始めるためにHighland Centerに前泊、そこから北側のtrailheadに当日車で行き、そのまま車を放置しtrailを経てHighland Centerまで歩いた。そして翌日ゆっくりとshuttle busに乗って車を回収した。アメリカではなかなか公共交通機関でtrailheadに行く、戻るということができる場所はないが、ここは数少ないそういったことができる場所だ。通常はMt Adams -> Jefferson -> Cray -> Washignton -> Monroe -> Franklin -> Eisenhower -> Pierce -> Jacksonと北から南へ行くコースが一般的でこの場合はMt. Washingtonを過ぎると特筆すべき上りがほぼないので後半心が折れることなくfinishできる。ATはtraditionalな北上ルートだと逆コースであり、またMt.Adamsについたあと、Pinkam notchへと今度はPresiを巻きながら南下していくことになるのでこのDay Hikeコースより緩やかに登り降りするが距離はちょっと長くなる。ちなみにPincam notchにはここにもAMCのlodgeとVCがありhikerの補給基地となり、単独でMt. Washingtonだけを登るならここのほうが良い宿泊地となる。
Length: 19.9mile Mt.Jacksonには寄らなかった数字。Mt.Jacksonを経由した場合4mileほど増加する。
Configuration: point-to-point Day hikeの場合、南はCrawford PathであがりMt Pierce近くでATに合流。北はAir LineやValley WayでMadison Spring Hutを目指して上がるのが一般的。Difficulty: Extreme 距離で見るより厳しい。山小屋やEscape Routeなど結構逃げが効くし、hikerの数も多いので大変だが経験豊富な方なら特に問題ではないと思う。森林限界を出ると火山岩の上を歩き、下部でも結構岩が多いので下からの突き上げに強い靴がよい。一旦森林限界に出るとほぼまったくカバーなし。Peakは結構迂回可能でどのpeakにも登らないという選択も可能。この場合、累積標高が3000ftくらい減るかと思う。
Traffic: Mt. Washington周り(特にMt.WashingtonとLake of the Cloud Hut間)は車やCog trailで上がったHikerもいてかなり賑やかだ。その他は静かだがぽつぽつと歩いている。途中のHutに泊まり1-2泊という人が多い。
Scenery: White Mountain range, Some lake ponds, Cog train
Access: White MountainsはBoston, MAから北に150mileほどI-93, US3/302を使って車で3時間程度。Shuttle busをうまく活用するためには前述のAMCの宿が便利だ。宿は大部屋などもあるのでhitch hikeの段取りができるかも。Trailheadは北側はUS2沿いに南側に大きな駐車場あり。(Valley Way trail headとしてshuttle stopでもある。) 南側はAMC Highland centerまたそのすぐ南にある鉄道駅(Conway Scenic Railroad – 夏季のみの観光列車。Cog Trainとは別物)あるいは北側にあるhiker用駐車場。
Season: 季節というより、天候が大事。Day hikeでならやはり日の長い時期が必須といえる。私がいった8月だと時間の余裕が十分でなく少し忙しかった。日の出の一時間ほど前の真っ暗な頃にtrailに入って夕方日の入りまで一時間もない頃にようやくtrail headにたどり着いた。ちょっと迷ったら間違いなく真っ暗になるだろう。幸いこの日は霧等も濃いものはなく道に迷うこともなかった。
Maps: http://www.nps.gov/appa/ AMCから出ているWhite Mountains Trail Map – presidential range – $10程度 が使いやすいしAMCのlodgeにも売っているので便利。

8mile loop (Catoctin Mountain Park)
Washington DCから北西に一時間半、Maryland州北中部、Blue Ridge Mountainsの北東の端に位置するNPS unitがCatoctine Mountain Parkである。 がCatoctine Mountain は2000ft (600m)に満たない山でしかも山のpeakはこの公園内にはない。そもそも低く手入れか行き届いた山なのでどこかのpeak huntという感じではなく、小高い丘を上り下りする軽快なtrailが公園内に張り巡らされている様子となる。Trailは大別すると東と西に分けられ、西側のほうが静かで長めだが、今回歩いたのは東側のtrailをすべてまとめたような8mile loopで東側の3つのvista point、2つの巨岩と1つの滝をすべてめぐることができる。5月初頭に歩いたがまだ新緑の季節の前で芽吹いている木も少なく見通しはよく、vistaからの眺めも標高が低い割にはまあまあ良好だった。 山の保水力が強いのか東西の上り下りではtrailが細くなってくると川の様に水の流れをともなっている部分が多く雨の後は注意が必要かも、ただ危険な場所は特にはない。
Length: 一周 8.4mile Cunningham fallへの往復とhog rock nature trail一周を含む。寄り道しなければ7.3mile程度。
Configuration: loopだが、ほんの0.2mileほどなので西端で一旦trailからはずれcuningham fallsへ行くとよい。この滝へのtrailはNational Parkの敷地から離れ、Cunningham falls State Parkの中にある。キャンプサイト以外でのキャンプは禁止。
Difficulty: Moderate- strenuous 長めの距離でupdownもあるが、急な上り下りはない。total gain 2500ft。 土のtrailだが岩多し。trailは一部水の通り道となっていた。カバー率70%程度。
Traffic: trail headが多く、通しで歩く人は少ないと思うがそこそこ人は見かける。南部の道路沿いは車の交通が多めで少々騒がしい。
Scenery: Blue Ridge mountain range。巨岩。滝。
Season: winter以外。冬は適度の積雪しているかも。
Access: Washington DCから北に70mile。一時間半ほど。Thurmont, MDまではI270とUS17、ThurmontからSR77を西へ2mile。看板右折してすぐ右がVCの駐車場。
Maps: http://www.nps.gov/cato/

Harding Icefield Trail (Kenai Fjord NP)
Kenai Fjord NPといえばMain ActivityはSewardからのferryによる氷河巡りになるが、船から見た氷河群を実際手に取れるほど近い場所で見たいとなれば、このhikeがお勧めとなる。 Sewardの港から北西に20分ほどドライブするとExit Glacierという氷河にたどり着く。 Exit Glacierの先端へはVisitor Centerから歩いて30分ほどの氷河が年毎に後退する様子を感じることができる穏やかなhikeであるが、この氷河の先端から氷河の根本へとずーっと上に登っていくのが、このHarding Icefield Trailだ。 このtrailは4mileで3000ft(1000m程度)近い上りとなるため、かなりのよい運動になり、Front country trailとしてはかなりハードな部類に入る。 とはいえ日本の山々で鍛えている諸氏からみればかなりきちんと整備された交通量の多いtrailなのでそんなに苦にはならないと思う。 しかし、てっぺん付近まで行くとicefieldの名の通り、氷河の上の吹きっさらしであり、訪れる時期によってどこから雪上歩行になるかはわからないがそれなりの準備が必要となる。 私の場合はほぼ8月も終わりだったが最後の1mile近くから雪の上を歩く箇所が増えていき、最後は真っ白な平原にたどり着くこととなった。 また長めのhikeになるのでAlaska自体大変天気の変わりやすい土地柄なことをしっかりと頭に入れておく必要がある。 ただし日が長い夏のアラスカでは昼過ぎに登り始めても夜9時ごろまで明るくてhikingの自由度は高い。 軽装でhikeしている人も多いが、そういった人は大抵は頂上まで行かず、自分が疲れたなとおもったところでごろごろと日光浴を楽しんだりする。 みんなが頂上までどうしてもいかなくちゃみたいな日本人的mentarityではないので、上まで行く気ならそれに引きずられないようにしたい。 (あるいは無理をしないでキチンと引き返すように。) アメリカの中では比較的距離の割に高低差あるtrailでExit Glacierの先端部を下から上へ眺めるように平行して上がっていくことになる。 上まではとてもという人もAmericanのように行けるところまで行ってよい眺めを楽しむことができるtrailである。 雪が出たら引き返すなどという考え方で登っていくのもありだと思う。 trailから離れる必要あるが、campを張ることは認められているのでtent泊は可。 ガイドが欲しい人にはrangerと一緒に上がるツアーの企画もある。
Length:導入部となるExit Glacier View Trailも含めると片道4.5マイルほど。
Configuration: Out-and-back
Difficulty: Strenuous マイル毎にほぼ1000ft(約300m)、totalで1000mほど登る。
Traffic: 下部は結構busyだが、上がるに連れかなり人が減る。 それでもUS trailとしてはcrowded.
Scenery: 氷河、雪原、山登り、熊、white Goat
Season: summer only
Access: Alaskaの中では アクセスしやすいNational Parkで Anchorage から車で南に2時間半ほどの港町、Sewardが玄関となる。Anchorageから行くとSewardの街に入る3mileほど手前、川を渡る直前でHerman Leirer Rd右折して山の方へ上がっていく。途中に大きなリゾートホテルがありここに泊まると街へのshuttle busなどがあり便利。さらに進むと次第にExit Glacierが姿を表し、突き当りがVC。Swordから12mile、20分。
Maps: http://www.nps.gov/kefj/

figure-8 trail (Bryce Canyon NP)
Bryce Canyon National Parkも非常に人気が高いNPの一つであるが、「National Parkのbest trailはどこか」と言われてまず思いつくtrailのひとつがこのtrail。いろんな見方があるので、なかなかこれがbestといえるものでもないが、個人的にはtop3には必ず入れたい。 少なくとも歩いていてこれほど見どころが多くてワクワクさせてくれ、それでいて初心者でも歩き通せるtrailというのは多くはなく、何度でも行きたくなるtrailであることは間違いない。Navajo loopの半分と Queen’s garden, Peek-a-boo loopという合計3つのtrailを繋いだもので、それぞれのtrailだけでも十分見どころがあるが、それぞれの3つのtrailが特徴が違う素晴らしい風景を提供しているため合わせて歩くこのtrailは全く飽きるところがない。是非半日なり一日を費やしてこのtrailを歩いてほしい。分岐が幾つかありshort cutも可能だがそんなことをすると見逃すものがたくさんありそうだ。 多分このtrailを歩き出す前にSunrise pointやsunset pointでhoodooの遠景を朝日や夕日とともに見るだろうが、その素晴らしい景色の中を歩くことができ、なおかつまた新たな別の美しさを見つけることになる。7mileはあまり歩くことが少ない人にとってとても長いように感じられるかもしれないが、景色の素晴らしさに以外にあっという間に終わってしまう。 Navajo trailの下りはどちらを通っても素晴らしいが、美しいし谷に引きこまれていく感じが一層ワクワク感を強めてくれるのでSunset pointからスタートし、Navajo loopの左側に入っていくほうが私の好みである。
Length: 上側のNavojo/Queen’s garden loop、下側のpeek-a-boo loopがそれぞれ約3mile。上のloopと下のloopをつなぐ部分が0.5mileほどで一周約7mile程度。 (GPS計測6.9mile)
Configuration: タイトルどおり8の字loop型。 Sunset pointから下りSunrise pointに出てくる(あるいはその逆)のでもよいが、rim trailがsunset-sunrise両pointをつないでいるのでloop trailとして楽しめる。
Difficulty: Strenuous 乾いた赤土のtrail。まず下ってから小刻みな上下を繰り返し、最後に登るため、若干toughだが、登るのはそんなに急でもなく、長くもない。total gainで2000ftに満たない。Navajo tail部分は細い谷を通るため、影となっているが、ほかはほぼカバーなし。帽子必須。水もたっぷり持っていくこと。
Traffic: Navajo部分、Queen’s garden部分はtrail headに近く、人も多いが、Peek-a-boo trailは快適な一人歩きが楽しめる。ただしtourのhourse trailとかぶるので馬には注意。
Scenery: hoodooの遠景から近景まで楽しめる。
Season: all season。ただし冬は標高高いのでアクセス注意。逆に夏は日差しは強いが十分涼しい。地形的に高い木などないので雷には十分注意すること。
Access: Sunrise point, sunset pointとぢらもvisitor centerから1mileほど。Bryce Canyon Lodge宿泊であれば、lodgeから徒歩でaccess可。
Maps: http://www.nps.gov/brca/

High Dune Trail(Great Sand Dunes NP&P)
Trailのsurfaceというのはかなりperformanceに影響を与える大きな要素である。溶岩台地の上なんかはかなり歩きにくいが、なんといっても歩きにくい代表は細かい砂の上。皆さん海岸沿いなどで苦労した経験があると思う。Great Sand Dunes National Park & Preserve はColoradoの山の上、8000ft (約2600-2700m程度)もあるところにある砂丘だが、とても広い。まわりが広大な山々に囲まれているので実際に見るとそんなに広いエリアであるようには見えないのだが、実際幅3miles 長さ4miles程度の砂丘である。公園は砂丘周辺に大きく広がっており、3000m級の山々を含むさらに広大なエリアで水源もたくさんありbackcountry hike/campも十二分に楽しめるエリアで砂丘周辺のみでも砂丘にそって森林帯を歩く11milesのSand ramp trailなどある。が、やっぱり砂丘の中に歩いて行きたいのが普通で、特に砂丘としてアメリカ最大の200m以上も高さがあるpeakなどあり、なんといっても砂の上、かなり歩きでがある。砂丘部分は特にトレイルとなっていないが普通の観光客が入り込みそうな部分を超えてしまえば砂丘の上でも自由にキャンプが張れる(要permit。 VCで入手。無料)。ただしVisitor Centerと砂丘の間にMedano Creekという浅いが幅の広い川があり、靴を濡らさないためには裸足になって渡るしかない。私が行った時は5月の頭だが、高山の上の高さ、まだ雪解けの水がとても冷たい時期で氷のような水の冷たさに足の感覚が無くなりそうだった。
Length: VCから213mのpeak high duneまでは片道約1mile。さらに砂丘最高点のstar duneまではもう1mile。往復4mileとなる。
Configuration: 砂丘帯は特にトレイルはないが、硬い砂(特に雨が降った後や朝露の時間帯の風が当たらない底)の部分は結構あしあとが残っているのでなんとなく道はわかる。行きは一番高い辺りへ進めばよいので何とかなるかもしれないが、high dune/Star duneまで行くつもりならGPSまたはコンパスは必須。晴れていればそれなりに方角はわかるけれど、砂丘のうねりはおおきく意外に視界が効かない。 また肉眼ではかなりずれもでるのでひどく大回りする破目になる。
Difficulty: strenuous 砂地。上りも結構ある。砂漠でカバー無し。浅いが広い渡渉もあり。
Traffic: 人がいるのは最初の0.5mileのみ。
Scenery: 砂丘。Colorado mountains
Season: 2000-3000m級の山の上。かつ砂丘なので風が強く、冬はそれなりの支度が必要だし、途中道路も積雪などの状況は怪しい。夏は気温は涼しいが砂丘の上の砂はかなり高音になることを考慮する必要あり。早秋がベスト。
Access: Denver, COから南へ200mile。4時間。I-25を降りてからはUS-160/SR-150で高度を上げていき途中スキーリゾートなどを抜けていく。Visitor center入口をすぎて0.5mile後看板を左折。0.5mileほどの行き止まりがtrailheadの駐車場。
Maps: http://www.nps.gov/grsa/

South Kaibab – Bright Angel Trail (Grand Canyon National Park)
Grand Canyon National ParkのTrailならやはり谷底に降りるtrailを紹介しない訳にはいかない。Arizona TrailのクライマックスでもあるGrand Canyon Shake (South Kaibab trailを下りNorth Kaibab trailを登ってcanyonを縦断するRim-to-rimのtrail)は行きっぱなしで帰ってこれないが(5月-10月は実はRim-to-rimのhiker’s shuttleあり)、rim trailを加えてloop trailにできるこのtrailは冬季であれば常人にも十分実行可能なday hike trailである。6000ft 7mileというと鴨沢バス停から雲取山頂上がその程度(5500ft 7mile)であるのでこうしてみると日本の山に慣れた人には大したことはないが、日本ではあまり経験することのない先に下ってあとで上るtrail形態なのと、各国語で書かれたtrailheadの注意書きのため尻込みする人が多い。問題なのは夏の暑い盛りにやろうとする冒険者が多いことで、遭難・救助要請数年間数百件にも上るという。個人的には夏の雲取山の往復でも暑くて不可能だが、Grand Canyonの場合、涼し気な林の中を歩くのでなく日差しカンカンの赤土の上、しかも中間点の谷底はそれなりに涼しいと思っている人が多いが全くの間違いで、6-8月は毎日のように100F(35C)を越える暑さであり、上のrimとは全く違う。登りで日射病になる人が続出するのもわかろうというものである。冬にhikeするにはスタートの朝こそとても寒いが、まずそれ以上に寒くなることもないので防寒着の調整が楽でもあるし、水の量も少なく済む。雪がrimにあってもtrailの出だしのところで凍っていなければ、その先で凍っていることはまずないと思う。個人の体力の差もあるが、やはり最後のあたりのswitch backは10mile以上歩いた後の登りということもあり、かなりきつい。行きは下りで元気に進むのでこんなに降りて大丈夫なのか不安になったが、思ったよりは楽であった。ルートとしては登りにBright Angelを選んだのは登る距離が若干短いのと影になる部分が若干多いこと、そしてなによりも帰りの登りの中間地点のIndian Gardenで飲料水の補給ができることにある。(ちなみにIndian Gardenにはキャンプ場もあるし、小川も流れており砂漠のオアシスという感じである。) 行きの下りは寒い午前中ということもあり、尾根沿いで日当たりがよく眺めの良いSouth Kaibab trailというのがよい。逆ルートは条件が全く逆になるのでおすすめできない。谷底には橋が2つかかっているので下まで降りたら一つを渡り向こう岸をそのまま歩き、もう一つの橋を渡って戻ってこよう。川は上からみてもわかるが川幅が大きく流れが強い。橋を渡った後2つの橋の中間の分かれ道を南でなく北に行くとすぐにPhantom RanchやBright Angel Camp Groundに行ける。Phantom Ranchにはranger station、restaurantがあるのでぜひ寄り道したい。冬は雪で埋もれていると思う人も多いようだがこの地域の積雪量は多くなく、また温かいcanyonの南斜面では雪が残ることもあまりない。Visitorの数も少なくshuttleでなく公園中自分の車で運転して回れるので冬に来るメリットはこのhike以外にも結構ある。谷底に降りるSouth Kaibab Trail、Bright Angel Trail共、hikerの他にmule tourのmule(ラバ。ロバと馬の混血種)も通行するので注意。道を譲ってあげよう。また落とし物を踏まないように。ちなみにmuleに乗るのは途中の休憩場所以外では下りられないし、trailの谷側を歩くのでとっても怖いそうだ。やはり歩くほうが楽だ(笑)。
First visited: Dec 2005 Again in April 2018
Length: 13.7mile スタート地点となるSouth Kaibab Trailのtrailheadとゴール地点になるBright Angel Trailのtrail headはrim trailを使うと平坦だが約5mile離れており、歩いてloop trailとすると20mile近いtrailとなる。
Configuration: point-to-point
Difficulty: Strenuous 復路は6000ftほどの登り。7mile程に渡って延々と登る上に斜度は徐々に上がっていくのでそんなに急ではないがうんざりしてくる。土のトレイルは下部の川沿いを除きしっかりしている。尾根線であるSouth Kaibabは南斜面だがなのでカバーはほとんどなく日差しにさらされる。Bright Angelは谷線なのでそこそこ日陰はあるが、やはり日差しはきつい。
Traffic: やはり人気のtrailなので人は多い。特にBright Angelの上部、Indian Garden-Rimはかなりの人混み。trailが広いので渋滞にはならないが人を避けるだけで大変である。
Scenery: river, canyon
Season: 晩秋(11月頃)がベスト。春は雨が振りがちなのでまわりの観光も考えると△だか日照時間がながいのでここだけが目的ならよい。温度差がかなり大きいtrailなのでもちろん夏季は避けるべき。どうしても夏というのであれば谷底(Phantom Ranch)で一泊を考慮されたい。また朝一番のバスに乗ることをおすすめする。Phantom Ranchの予約は5ヶ月前から受付だが冬期以外は取るのが難しい。冬は本文にも書いたが朝のスタート時点が寒い以外は意外に快適。Lodgeの予約もとりやすく当日空いていることもままあり。キャンプ(Bright Angel CG)も可能だがその分で荷が重くなるのは割に合わない。また夏はIndian Garden以外の休憩所でも水が補給できることが多い。
Access: 前日と当日はCanyon VillageのBright Angel LodgeなどRim上のホテルに泊まると便が良い。Bright Angel Trailのtrailheadはvillageの西端で直ぐ側なのでhikeが終わったら直ぐに食事をしたり、ゆっくり休んだりすることができる。行きはshuttle bus等を使いmainのVCから更に2mileほど西にあるTrailheadまで行く。(South Kaibab Trail Headがそのままbus停の名前)。ただしseasonによって運行が異なるので注意。私が1回めに歩いた12月には今(2016年)もshuttleが走っていない。
Maps: http://www.nps.gov/grca/