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Parallel trail, etc (Cumberland Island NS)
Georgia州といえばApparatian Trailの起点を思い浮かべるhikerが多いと思うが、他にも山程素敵なtrailはある。その中でも珠玉の一品と言えるのが、Floridaとの州境に近く大西洋岸に張り付いたほぼ全土が国立公園(Cumberland National Seashore)であるCumberland島にあるtrailだ。 湿地帯で歩けない部分を除けば南北15マイル幅2-3マイルほどの手頃な大きさの島で唯一南北に道路は走っているものの、本土と道は繋がっておらず、公共のフェリーでは車両の運搬はできないために少数の住民とNPSのツアー程度しか交通はなく、その他は全長50mileに及ぶhiking trailのみで景色も素晴らしいまさにhiking天国の島といえる。 なんの集計であったか忘れてしまったが、national park top 10 trailのひとつにあげられていたこともあった。 島中央、本土側の部分に若干起伏がある部分があるが大したことはなく、ほぼ平坦な美しいtrailで、朝夕の海岸沿いは絶景、雨が降っても緑が映えtrail自体の景色が美しい。 海岸沿い、緑に覆われた熱帯雨林地帯、低木の多い砂地などの対象もきれいで歩いていて飽きない。 島南部には遺跡もあり、hikeが終わった後での散歩に最適だ。野生生物もふんだんに見かけられ、またVirginia-Georgia間の大西洋岸の島には野生の馬が生息しているのだが、この島にもかなりの数がいるようでhike中に何度か見かけた他、夜camp中にほんの近くにいる気配を感じた (就寝中だったので姿の確認はしなかったが・・・)。 かわうそのたぐいも何度か見かけた。 またGeorgia州では有名な害虫Sandflyも生息しており、特に朝夕は活動が活発になるため、油断しないように。 ひらひらとちりのように舞うので虫かなと気づかないほどなのだが、刺されると1周間以上にもわたって腫れかなり痛い。 Camp Siteは5箇所あり、事前予約が必要。Ferry Dockから近い2箇所はfront-country camperのためのdeveloped camp site。奥の3箇所はbackcountry sitesになっているが、一番奥のBrickhill Bluff以外はこじんまりとしたsiteで2-3パーティ程度の規模。Back Country camperには島に到着後オリエンテーションがあるので勝手に出発しないように。 このOrientationの最後にbackcountry permitの発行となっていて、これを受け取って初めてCampに出発できる。 水場は主にCampsiteの近くに配置されているが、2箇所を除き浄水必要。 Brickhillの水場は特に問題なかったが、Yankee ParadiseとHickory Hillの間の水場は硫黄臭かったので、Plum Orchardの水道まで水汲みに出かけるのがよいかも。 島で自転車を借りてbike & hikeでday hikeも可能だが、朝夕の絶景を見逃すのはもったいない。 小さなクマなどもいない島だし、いままでcampの経験が無かったり、frontcountryでしかcampしてなかった人などに1泊あるいは2泊しての島一周などは初めてのBackcountry hike入門編としては最適な環境であるかと思う。
Length: 島内を大きく一周すると40-50マイル程度。
Configuration: Parallel Trail という舗装道路と平行に走るtrailが一番長いtrailだが、どのtrailもしっかりしていて標識もはっきりしているので、まず迷うようなことはないだろう。 地図を見てぐるりと一周してまわれる。 ただし北端部分は公園内であっても個人所有なので進入することができないようになっている。
Difficulty: Moderate 一応距離もあり、多少premitiveに見えるところもあるので、moderateとしたが、海岸を除けば結構固く締まった土。平坦で歩き易く、それぞれの短いtrailはeasyと表記したい。 大西洋側の砂浜と島北部、および道路沿いはカバー無いが、他のトレイルはほぼすべてカバーされている。
Traffic: lots of car on paved road (日本の基準だと時々車が通る程度)
Scenery: 白砂海岸、海、昔の要塞、砲台
Season: 秋後半から春まで。ほぼフロリダなので夏は蒸し暑く、ベストシーズンは冬。虫は一年中いるので対策要。
Access: Jacksonville, FLから北に40mileほどのSt. Mary’s からpassenger ferry(人だけ。自転車も可だが、trailの走行は許されていない。島を南北に走る舗装道でのみ使用可)で渡る。宿泊しない場合には特に予約等不要。Day Hikeまたはtramによるツアーもあるので日帰りでもそれなりに楽しむことができる。ferryは混んでいてもそのほとんどがfront country camperなので心配無用。一応、島にはホテルがあるが、一般人の泊まれる値段ではない。
Maps: http://www.nps.gov/cuis/

Wonderland Trail (Mt.Rainier NP)
Wonderland TrailはWashington州にあるMt. Rainier(レニエー山。レーニアではない。マウント・レーニアはとあるお菓子屋さんの登録商標で実際にそういう名前の山は存在しない。)の周りを回る92mileのloop trailでMt. Rainier National Park内にある。Mt. Rainierは14,000ft(4300m)を越える大きな山でSeattle, WAからよく見える。緯度が高いこともあり、その頂上部の積雪は永久凍土化しており氷河としてそれぞれの尾根筋に流れ出し、Carbon River他いくつかの大きな川の源泉となっている。トレイルはこの尾根と川が作り出した峡谷を行き来するため、比較的高度差の有るものとなっている。(25,000ft/92mile)また氷河・湿原・草原・雪原・湖畔といった素晴らしい光景を縫って進むhikeで水や動植物も豊富に見受けられる景色の美しさでは有数のLong Distance Trailの一つだ。またSunrise, Longmireといった国立公園内の観光地を抜けるため、一部front country trailともなっており敷居は低く挑戦しやすい。Trail幅も広いところが多く、また傾斜は緩やかで概して危険が少ない。ただし渡渉部・積雪部については特にseason前半にはconditionの良くない部分があり、またこれは年毎の積雪量によって大きく変化するため、事前のresearchがかならず必要となる。trail上および至近に15を越えるcamp siteがあり、これらを利用することによってcamp & hikeが可能となる。
First Visited: Aug.2011
このTrailの利点
1. 景色の美しさ
Alaskaを除けばアメリカ最大の氷河の数々、山の東側西側で大きく違う降雨/降雪量による様々な風景の違い、咲き乱れる高原植物、点在する数々の美しい山上湖、息を呑むような光景が数限りなくみつけられる全米有数のtrailの一つで、Wonderlandの名に恥じない。
2.loop trailである
JMTのような行ったきりのtrailと異なり、trail headに戻ってくるわけなので、交通手段の手配が容易となる。また大都市Seattleからも近いので日本からのアクセスも難しくない。Trailheadの選択も一箇所に決められておらずAccessできるところならどこからでも行程にあわせて選ぶことが出来る。
3. 単一の国立公園内にある
Permitは抽選で混雑期に希望通りに取得するのは容易ではないが、全線Mt. Rainier NPの公園内にあるため手続きは1種類しかないし、一旦獲得してしまえばキャンプ地も決まるので後は歩くだけ。またほぼtrail上に1箇所の宿泊施設(National Park Inn@Longmire)、2箇所のレストラン(前述のNational Park Inn内およびSunriseのDay Lodge内 )があり、容易に利用可能となっている。さらには観光地の近くには水洗トイレなどもあり、いわば完全にはbackcountryとは言いにくい部分もあるが、逆に言えば比較的安全にまた快適にbackcountry lifeを送ることができる。
4. 水か美味しくて豊富
氷河の有る山の周りを一周するのでシーズン中どの時期でもほぼどこでも美味しいきれいな水が容易に手に入る。念のためにfilterは推奨されているが、重たい水をたくさん保つ必要はなく非常に楽。
5. フードキャッシュが可能
loop trail上の4箇所(実質3箇所)に食料を隠し置いてもらうことが可能。NPSのofficialに隠し置く場所・取りに行く日付・名前・permit No.を書いたバケツを渡しておけば決められた位置にあるfood boxの中に指定の日付に置いておいてもらえる。これにより行動の荷物を大きく減らすことが可能となっている。
6. 93mileという長さ
10日前後で一周するのが一般的とはいえ、一日20mile程度歩くペースなら5日程度で一周も可能だ。トレランの人ならNational Park Innに宿泊して2日程度で一周する人もいるようだ。
何れにせよ準備含めて短かくて1週間、ゆっくりしても2週間あれば十分なので、なかなかまとまった休みが取れない方など一般の勤め人にも可能なlong distance trailです。
Access/Season/Weather/Permit/Facility, etcはここでは長くなりすぎるので機会をみて別途紹介したい。興味が大きい方・訪れる予定ある方はお手伝いできるかもしれませんので連絡ください。

Lake Shore Trail (North Country Trail in Pictured Rock NL)
North Country TrailはCrown Point, NYからNorth Dakota州Lake Sakakawea State Parkまでアメリカ北部諸州を抜けATやPCTよりはるかに長い4600mileを走るlong distance trailである。 西端・東端、両方の端に立ったこともあるし今回紹介するPictured Rock National Lakeshoreを始め途中のsection hikeも数多く実施しているので個人的にはATやPCTより親しみがわくLong Distance Trailだ。 Pictured Rock NLはLake SuperiorとLake Michiganの間の土地にありLake Superiorの南岸に位置する国立公園でこの湖畔を東西に貫くのが42.4mileのLake shore Trailである。 このlake shore trailはPictured Rock NLを代表するtrailというだけでなく、そのままNCTの一部となっており、このtrailを歩くことによりPictured Rock NLの多くの絶景pointを網羅することができる。 また特筆すべきは2011年seasonからこのtrailの東端と西端を結ぶshuttle serviceが始まったことで、これにより容易にこの40mileのthrough hikeをすることができるようになった。 詳細は確認されたいが事前予約が必ず必要であり、片道$20となる。 (2016現在) またバス路線上であれば事前に頼んでおけば基本どこでも乗降可能なので40mileすべてthruしないtrail計画も可能で例えばday hikeとしてMiners Castle(写真の場所)からMunisingまでの8mileだけを歩くなどということも出来てしまうのでしっかり計画しておけばday hikeだけで十分に楽しむこともできる。 Campを実施する場合、上記shuttleの予約以外にNPSのVCでbackcountry permitの取得が必要である。こちらはその年の1月1日より事前予約が可能であるが、特に場所や歩く距離にこだわりがないのであれば13のcamp siteがこの42mile上にあるので前日または当日の取得でも夏休みの週末でなければ特に問題なく取得できるかと思われる。ただし時期によってはMunising falls VCでしかpermitの取得が出来ない場合があるようなので注意。 またキャンプ地使用料として1泊1人あたり$5かかり、予約の場合は予約金としてさらに$15が必要となる。 水はLake Superiorの水がfilteringまたはrolling boilの後、問題なく使える。またいくつもの小川が湖に流れ込んでいるのでこれも飲用可能である。ただしいくつかのcamp site、特にtrailの両端部分Au Sable East CGから東およびPotato Patch CG以西は湖へのアクセスがないので必要ならSand Point等での水の補給計画がを考えておこう。またトイレやbear pole/bear rockerがないcamp siteもあるが、一方で火の使用が可能(焚き火ok)なcamp siteもあるので事前にcamp siteの状況は確認し、ロープやベアキャニスターなどクマ対策もしておくのがよい。 またback country camp siteとは別にlittle Beaver Lake, Hurricane River, Twelve Mile Beachという3つのFront country campsiteもこのtrail上にあるため、ここで水の補給およびトイレの利用も可能である。 Au Sable lighthouseやMiners Castleにも売店をともなったVCがありこちらでも同様な利用が可能だ。ただし営業時間は限られているので事前にHP等で確認しよう。 Grand Maraisより Munisingの方が街としての機能があり、町中に合同VCもあり、またbackcountry permitのpickupをするMunising Falls VCも近いのでthrough Hikeをする場合、こちらに車を停めてまずshuttleで東端まで移動し西向きにhikeを始めるのがよい。 Grand Sable VCを出発すると、まずは小さな湖(Grand Sable Lake)の湖畔を歩く。湖畔から離れるとtrailはsuperior lakeへ向かうのだが、大きな砂丘を超えなくてはならなく、結構登りがきつい。湖に出たところがtrail上最高地点となるLog Slideで、ここからの砂丘の眺めは素晴らしい。 下って出た角にAu Sable Lighthouseがある。時間が合えばlighthouseでのツアーに参加しよう。 Lighthouseの上から歩いてきたtrailやこれから歩くtrailを見るのは非常に面白い。残念ながら現時点では予約不可だし、$3の参加費がかかりfirst-come first-serve basedなので多少待ち時間は出来てしまうが天気が良ければそれに見合う眺望は得られる。お昼頃が一番混んでいるようなので多少遅めがよいかも。 ここからはまっすぐな砂浜が延々と続くが、trailは海岸から少し入った木の下をあるくこととなる。この区間ではtrailの上でなくbeachの上を歩いたほうが楽な場合が多い。ブヨなども砂浜の上のほうが明らかに少ないし、湖からの涼しい風が心地よい。またいくつか難破船の残骸を砂浜に見つけることも出来る。ただ時々河口に出ると湖岸線のままでは渡れない場所が多く、強制的にtrailに戻されてしまうので少々遠回りになる場合がある。また天候が崩れると湖側である北からとても冷たい風が吹いてくることもしばしばありこの時はtrailの上を歩くことが助けとなる。何れにせよ天候の急変は起こりやすく危険なのでbeachでのcampは絶対にすべきではない。長い砂浜が終わるとここからは崖の上から湖沿いに歩くこととなる。ここからは湖にアクセスできるpointが限られてしまうので水の補給には注意が必要だ。すぐにPictured Rockを代表する景色の一つであるSpray fallsがあらわれ、ここからMiners Castleまでがtrailで最も景色がよい部分だ。個人的にはSunsetに滝が直接湖に注ぐSpray fallsの写真を取りたがったが、残念ながら私の時はお天気が合わなかった。崖の上を歩いているのだがところどころ岩が出ているものの全体的には結構木が生い茂った土のtrailであり歩きやすい。ただ急に切り立った部分でも注意書きの標識等があるのは稀だし、石灰岩でできた崖はたいへん崩れやすいのでtrailから外れるのは結構危険だ。最初は木々が邪魔してあまり眺望がえられないほどであるが次第に少しづつ切れ目のある部分が出てくるので我慢しよう。ここからMiners Castleまではほとんど人を見かけることはなかったが、Chapel Rock, Grand Portal Point, Arch Rockなど奇岩や素晴らしい景色が続く。Mosquito Beachには名前に反して美しい層状の石灰岩でできたbeachで人も殆ど居ない。ここも夕日の絶景pointであろう。 問題はみんながそれを知っているのですぐ裏にあるMosquito RiverのCGの予約がとりにくいことだ。Miners Castleは2006年に一部が湖に滑落している。自然現象に因る侵食で起こっているのでしばらくすると先端部も滑落してしまうかもしれない。ここは景色は良いが人が多いのが難点。1mileもはずれれば誰もいなくなってしまうのだが。Sand Pointはtrailからは少し離れているがこの近くまで来るとtrailから湖がほとんどみえなくなっているので水の補給も含めて寄り道してみるのがよい。カヤックなどで湖に漕ぎ出している脇でその水を飲むのもなんだか抵抗を感じてしまうけれども。目の前には先程までは小さかったGrand Islandがどんと位置している。ここまでこればgoalまではあとわずか。
First visited: August,2010
Length: 東端Grand Sable VC から西端Munising falls VCまで42.4mile
Configuration: point to point
Difficulty: Moderate 細い登り下りはあるし、砂浜をあるいたり、砂丘を登ったりすることもあるので決して楽な平坦hikeではないが(40mileの累積標高差4000ft程度)特に大きな困難はないhikeであり、1-2泊程度でのthrough Hikeも可能である。砂浜部を除けばよくカバーされている。標識等もはっきりしており、また最悪湖畔沿いにあるいて行けばどこかでtrailが見つかるので迷うことはまずない。北側はduneや灯台まわりの海岸歩きなどもあって砂っぽいところが多くところどころuncoverな部分も多いのだが、南側は岩浜の上の樹林帯など歩くことが多く、土や岩の部分が多い。
Traffic: Sable Light house前後、Miners Castleなど人気がある場所の前後ではかなり人通りが多いが、それ以外では静かなhikeが楽しめる。
Scenery: Lake, light house, beach, Rock formations, falls, Sand dune, Island, shipwreck, wildlife (bear, Raccoon,
Season: 夏。基本6月から9月まで。6月は虫対策を入念に。
Access: 五大湖最北のLake Superiorの南岸にありChicago, ILやDetroit, MIからも400-500mile離れた辺鄙な場所にある公園だ。ただしMunising, MIというちょっとした街から公園入口までは車で5分程度で立地は悪くなく、街にはholiday Inn他ホテルが幾つかある。 Milwaukee, WIが最も近い都市だが、特に便利というわけでもないのでChicagoなどで十分に準備を整えてから車で乗り込むのが楽。Munisingからは公園を湖側から眺めることができるboat cruiseなどのactivityもできhikingの後に乗ってみると楽しい。
Maps: http://www.nps.gov/piro/