ushike
ついに先日US National Park 400箇所訪問を達成することができた。(2018年3月現在US National Pake siteは全417箇所。)
初めてNPSサイトに行ったのが2000年の12月(Martin Luther King Jr NHS@Atlanta, GA)だから達成に20年近くかかっていることになるが、どこのサイトも単に通過するだけでなく、見どころをきちんと押さえて訪問しているつもりなのでどんなに小さくても最低1時間半程度はかかるし、Yellowstoneのような大きな公園になるとまる3日あっても足らないということもある。さらに一部の公園ではVC(visitor center)が閉まっていたとか雪や工事で見どころに行けなかったなど様々な理由で再訪する必要があったりして2度、3度と足を運んでいる公園もある。アメリカにいると、訪問は日本にいるよりも有利かと思いきや実はそうでもない。もちろん自分の住んでいる周りのNPSiteにいくのは容易であるが、アメリカは広い。400個のうち近くにあって週末にいけるものなど、引っ越しを重ねている私でも一割の40個にも満たない。また勤め人であるから、週末以外ではGW、夏休み、正月休みの年3回程度しかチャンスはなく、費用的な面はともかく機会的な面では意外に大差がない。年3回、各1周間程度の休みをどうやって過ごすかにすべてかかっている。
自分で言うのもアレだが、綿密な計画をたてて、効率よく、有意義に一週間の休みを過ごすことを何年にも渡って積み重ねた成果が400箇所になったといえる。旅の途中でも交通状況・それぞれの公園でのアクティビティの進捗・天候などの要素で予定の変更などはよく起こるし、雪、雷雨(雹など)、洪水など天候で訪れる順番を変えるなどということも必要となってくるのでどんなに準備万端にして、それこそ何も考えなくても予定表だけ見れば旅が進められるようにしておいたとしても旅先では色々と考えなければならないことは多い上、なるべくhikingなどのactivityに集中したいので事前に計画を立てておくのは必須である。
また最近ではNPSも予算削減のため毎日必ず開いてますという公園ばかりではない。それも公園毎にうちは火曜日休み、うちは週末休みなどバラバラに休日を指定していたりするのでひとつひとつ日付と訪れる順番などを検討しておかないといざ現地にいったのに何も出来ないということにもなりかねない。逆に考えると、行きたい公園あるいは地区を決めてそのまわりにある公園や他の観光施設を吟味し、開園日時をチェックし各公園で何をするか(できるか)を確認していくと自ずと宿泊地やめぐるルートは決まっていく。また公園内のhotelやcamp groundなどは人気の場所であれば下手をすると数ヶ月前からの予約が必要になったりする。合間に入るところでも値段や設備・評判などを確認して宿泊地を決め、それにあったフライトを同様に値段などを吟味して選ぶこととなる。ここまで来るとかなり大掛かりなパズルのようになってきてオプション/優先順位などを容易に即断できるようにプランをまとめ上げておき、現地で天候などの状況をみながら取捨選択していくことになる。
日本国内旅行と異なりトラブルや逆に見積もりほど時間がかからなかった等、旅行前の計画表通りに旅が進むケースは稀でありほとんどの場合最低1回の宿泊地変更はしている。こういった時、用意がないと計画の立て直しに半日くらいの時間はあっという間につぶれてしまい、大切なお金と時間を失ってしまうことも少なくない。特に多数のsiteを短い日程で回ろうとすると一番問題になるのは広いアメリカ、各site間の移動時間である。訪問順序を変更する際にこれがぱっとわかるようになっていると話が大変スムースになる。またNPS siteの幾つかは非常に大きい。公園の入口から見どころのある目的地あるいは公園内部の移動に1時間かかるというようなこともしばしばあり、時間を見誤らせる原因の一つである。Google map等で行きたい公園ではなく、駐車場・VC・trailheadなどの細かい座標で予めsaveしておく(それでも圏外で使えない場合があるので事前に表にしておくのが最善)とよい。
いろいろ述べたがやはり最も大事なのは最初はかなり余裕のあるプランにしておくことだ。いつも調べていくうちに最初は考えもしなかった新たに行きたい場所を
見つけてしまうのでどんなに余裕があっても初めていくようなところでは最終的にいつも予定はギチギチになる。もちろん逆の場合もあるので時間があったら行ってみたいtrailなどoption planも用意しておくと、充実した時間を過ごせるかと思う。