
Hike中に起こる切実な問題のひとつにトイレの問題があります。 トレイル脇の小便や大便のあとを見て不快になったりしたことのある人も少なくないと思いますが、またどうしても便意が我慢できずhike中に排泄しなければならないことも同様に少なくないと思います。 基本トレイルに入る前には必ずトイレに行くとか、ハイクに出かける前は朝必ずおっきい方はしておくなどと言っても頑張っても出なかったり、トイレの前の長い列をみるといいやという気になってしまうのも頻繁に起こりうることです。 緊急時で我慢できないといっても最低限のマナーだけはなんとしても守りたいものです。
1.水源を保護しよう
おっきい方も小さい方も必ず水源の近くは避ける。 水源として利用される可能性がある小川に直接などは絶対にしてはいけないし、湿地帯のような場所も避ける必要がある。
水があるところから最低100m(70歩以上は歩く)は距離を開けることだけは徹底しよう。
2.常識をはたらかそう
上記水源に加え、キャンプ場の周り、トレイル上など人通りの多いところを避ける。 トレイルなどのエリアから外に出て木の陰でするとか倒木の向こう側でするとか人に見つかりにくいところで実施するというのは当たり前。 自然に囲まれて開放的になるのはすばらしいことだが、必要以上に開放的になられても回りは困惑・迷惑するばかりです。
3. Cat hole
おっきい方は穴を掘りましょう。当たり前ですが人がまず来ない場所を選びましょう。 穴が掘れないほど土が硬い場所や岩場は排泄物が自然に帰るのが遅いので避けるべきです。 若干湿った穴が掘りやすい黒土が適しています。 15cmから20cm(手の指を大きく広げたくらいの深さ)ほど掘るとまずきちんと埋まるので頑張って掘りましょう。 スコップがなくても落ちている平たい岩やテント泊だとペグ(特にVペグ)が役に立ちますが、専用の道具があったりしますので、逆にこれをペグのうちの1本として使うのも良い考えだと思います。 斜面とかは意外に掘りやすいですが、ちゃんと穴に落ちるように用をたせるかちゃんと考えておきましょう。
4.トイレットペーパーは使わないで
使ってもいいですが、その場合はゴミとして持ち帰るか、次のちゃんとしたトイレですてましょう。 代用品としては葉っぱを使ったりします。 小石や雪なども使えます。河原などに行った時に都合にあった形の良い石を見つけるのは意外に楽しいものです。(笑) また最近いいなと思っているのが携帯用ウオッシュレット。 手で水を絞り出して汚物を流します。 持ち帰るトイレットペーパーに水しかつかないので持ち帰ることへの抵抗が少なくなりますし、動物などの注意を引くこともなくなり非常によいです。
5. Leave No Trace
掘った土できっちり埋めます。 しっかりと踏み固めてどこで用を足したかわからないようにしてください。National Parkの利用はLeave No Trace が基本なのでそこに来たときと少なくとも見た目は何も変わらないようにしておくのが基本ということです。 余裕があれば埋める前に土とうんちを木の枝などですこし混ぜ混ぜして、自然に帰りやすくしてやります。 動物が掘り返したりしない予防にもなります。 ちっさい方は植物にかけるのはやめましょう。 養分になると思っている方が多いようなのですが、栄養どころか枯葉剤のような効果があります。 岩や小石に向けてしたほうが環境への影響が小さいです。 水があまっていればおしっこした後に水をまいておけば文字通り影響がさらに薄まります。
で、あくまでこれは緊急時のお話。 短いtrailではtrailheadで必ず有無の確認をしたり、何日にも渡るhikeの場合は水の調達計画と同じ様にトイレ実施計画を作るなど事前の計画という項目にトイレのことを加えておくのは必要です。 したいときにしたい場所でするでは飼い猫・飼い犬以下ですよね。 ペットが道端で用を足した時と同じようにpick upするという事(小さい方も含めて)も考えてみてください。 何も家まで持って帰れと言っているわけでなく、次のちゃんとしたトイレまで持っていければそこで捨てればよいのですから。