ushike
アメリカで困ってしまうことの一つに単位系が日本とちがうことがある。 hikerとしてもmile(距離)、feet(高さ)、F(温度)は基本だし、買い物とするときはlb、ounce, pintなどは気になるところである。
長さ:(mile, feet, inch, yard) 1mileは1.6kmはもう誰でも知るところと思うが、1ftは30.5cm 1500mで4921ft、2000mで6561ftなので、少し換算しにくい。Mileが馴染んできたら5000ftが約1mile (正確には5280ftが1mile)と覚えておくと、換算が早いかもしれない。ちなみに富士山は12,390ftなのでこれを基準として高さの感覚を掴んでも良い。 身長はftとinchで表す。時々聞かれたりするので自分の身長はft/inchで言えるようにしておこう。 10inchで1feetではなく、12inchで1feetとなるので間違えないように。 スポーツ(ゴルフ・フットボール)などでよく使われるヤードは3feetで1yard。短い距離の看板で「700yard先」とか使われているのも見かける。 天気予報のサイト等で使う降雨量はinchで表記されます。一時間に1inch(25mm)も雨が降ったらすぐにびしょ濡れになるクラスの雨が一時間降り続くのですからかなりな量になります。 雨の少ない西部・中西部では0.1inchでもそこそこの雨のような気がします。
温度: (F) 華氏から摂氏への換算式は32を引いて5/9を掛ければよいのだが、面倒である。32Fが0Cなのであとは9F上がると5Cあがるという理屈となる。 温度高い側でズレが出てくるが大雑把に0C->30F(32F), 5C->40F(41F), 10C->50F(50F), 15C->60F(59F), 20C->70F(68F), 25C->80F(77F), 30C->90F(86F), 35C->100F(95F)というふうに考えても良いかも。 華氏の良いところは小数点以下を使わなくてよいこと、0-100の間でほぼ気温が表現できること(つまりは一番暑いときの気温が100度、一番寒い時の気温が0度でその間を100等分という考えである) 50-55Fというところが私個人にとっては一番hikingに最適な温度と思っている。
重さ: (pound, ounce) ULハイカーが気にするgearの重さ。1ounceが28.3g, 16o unceで1pound(453g)である。Ounceはoz、Poundはラテン語表記で通常lbと書かれる。少し大雑把ではあるが0.5kg=1lbと覚えておくとよい。 10kg背負っていると言いたければ2倍して20lbと簡単に換算できる。Ounceの下の単位はあるがあまり使わない。0.1oz(大体3g)といって済ませるのでここの感覚は10進法に戻るようだ。 身長同様自分の体重も時々聞かれるので(例えば小型の飛行機にのるときなど)予め換算して覚えておこう。
体積: (ounce, pint, quart, gallon) 液量を測る単位も数が多いし重さで出てきたounceが再登場するため混乱しやすい。液量オンス(fl oz)と書いて区別がつく場合もあるがozとしかない場合も多い。 1fl ozの水の重さが1ozというのならわかるが実は微妙に違う。ただ誤差程度(1.04ozの水が1fl oz)なのでそういうふうに覚えても問題なく、30cc=1fl ozで事足りる。 16ozで1pint(473ml)、2pintで1quatだがozでそのまま表現することが多い。日本の500mlボトルのことを16ozボトルと表現する。32ozならば1Lボトルといえる。 ガソリンスタンドなどで飲み物を買うときは16oz, 32ozがどのくらいか覚えておけば買いすぎることもないかと思う。 その上の単位となるgalon (4quat=3.785L)はガソリンの量でよく使う単位。1galon 4Lだと少し誤差が大きいがまあそんなものであろう。 hikeして一日に必要な水の量が最低1glというのはよく聞く話である。ちなみに海兵隊などでは訓練では一日2ガロンの水を飲まなければならないそうだ。。。
どの単位でも12進法、16進法ごちゃごちゃだが、意外に気にせず日本同様0.1ozなど1以下の数字は少数点使って表すことが多い。ただし、アメリカではしばしばhalf(1/2), quarter(1/4)が多用されるので3/4(three quarter)マイルとか0.5gl (half gallon)とか表記されることが多い。