ushike
アメリカのこういったフリーズドライキャンプフードの売りの1つは日本の栄養補助食品のごとく「たんぱく質15g」など高タンパク質になっていることが挙げられる。 日本のものは味優先に仕上げているのとはちょっと異なる形のアプローチだと思う。 前回も紹介しているトップメーカーのMounatin Houseのシリーズはおなじメニューでも普通のPouchパックと真空パックになったpro-Pakという2種類のものがあるのだが、微妙に内容量が異なる。 パッケージにもあるがpro-Pakの方が2人分、pouchの方が2.5人分である。 量が多いことで知られるアメリカの食事だが、ここで言う2人分、2.5人分は日本のレベルに置き直した値で十分のようだ。 日本のカレー・親子丼は小さめ一人分という感じでそれよりは大きくなるが、カロリーで見ても1人分が200-250calくらいなので、運動のあとでは2人分くらいが適当だし私もいつもちょうどよいくらいである。2.5人分だと大盛りのようなちょっと多めな量になるが、丸一日ハイクしたあとではまあ食べてしまう量で一食一袋で過ごしている。
Mountain House Chicken Fried Rice (☆5)
fried rice=チャーハンのイメージをもつと失敗するが、個人的にはMountain Houseのものでは一番のお気に入りで私のキャンプ時の定番となりつつある。やっぱりお米なものは日本人に合うのですよ。(笑) フライドライスと言うより、とりめしのようであり、少し調子悪い感じの日でも優しく食べられる感じがする。 それでいてチキンは歯ごたえしっかりしていて満足度が高いし、だしがしっかりご飯に染み込んでおり味もよい。 この製品だけでなく全般的に言えることだが、味が単調で空きやすいのが欠点。 揉み海苔とか持っていける余裕があるとその欠点をカバーしてもっと美味しくなるかもね。
Good-to-go Bibimbap(☆4)
上に続いてこれもご飯もの。ただしvegetarian仕様でお肉はない。 とはいえタンパク質はちゃんと9g入っている。 かなり唐辛子が多くて辛いのが苦手な人は食べるのに苦労するかもしれないので☆5としなかったが、しいたけ・ほうれん草・人参他野菜たちの食感も残っておりとてもおいしく食べられる。 また疲労が溜まって食欲が減退気味なときにはこの辛さは食欲増進として非常に効果的だと思う。 こいつも揉み海苔があるとよいかもね。Vegetarian関係ない人はここに干し肉でも加えるようなアレンジをすればパーフェクトではなかろうか。
Mountain House Lasagna with meat source (☆4)
Mountain House Spaghetti with Meat Sauce (☆4)
Backpacker’s pantry Lasagna(☆4)
どちらも日本で言うスパゲッティミートソース。Lasagnaの方は平麺というかバラバラなかけら、Spaghettiの方は細長い麺です。 味は濃いトマトベースのミートソースなのでほとんど同じような味で大差ありません。Lasagnaの方が麺に腰がすこしある感じで触感が良いです。 見た目通りの期待していた味なので計算が立てやすいメニューなので、定番だといえます。 やはり大味で空きてくるので粉チーズやバジルなどがあると食卓が潤うのではないでしょうか。 Backpacker’s pantryのものはvegetarian仕様になっており、牛肉でなく大豆プロテインを代わりに使っている、が大豆プロテインとひき肉の歯ごたえはとても似ているし結局トマトソースの味しかしないのでこちらも味に大差はないように思える。
Mountain House Chili Mac with Beef (☆4)
Lasagnaと同様濃厚トマトソースベースだがこちらは豆とマカロニが入ったチリ(チリビーンズ)。 ただしチリそのものがあまり日本人受けしないので☆4つにしたが、チリとしての再現性は非常に高くおいしいしマカロニも充足感がある。 チリの語源になっている唐辛子はあまり感じず辛くなくトマトベースのミートソースに豆とマカロニを浮かべたものに近い。豆の食感がよく豆を食べてる=タンパク質をもりもり取っている感がたのもしい。 個人的にはとても好きなメニュー。難点を言うと上記LasagnaやSpaghettiと似たような味なのでバラエティにかけると思う。