
今、アメリカは大変なhiking boomにある。象徴的だったのが2016年のSuper Bowl LでOutdoorメーカーのMarmotがadを出したことだ。これは業界的にはこの年の10大ニュースにふさわしい出来事だったと思う。Boomになると一番の問題はpermitが大変とりにくくなることで、JMTのような人気のtrailの事前予約はこの2-3年でかなり倍率が高くなっている。これが日本なら商売繁盛第一で申請が増えれば許可数も増えるようなことになるのだろうが、そこは環境優先を掲げるNPSだけあって容易に許可数を増やすようなことは期待できない。Yosemite NPでのFaxによるPermit申請数だが2014年までは最大で一日150通(7日間の移動平均)くらいであったものが2015年では400通、2016年は700通と2年で5倍ちかくまで増えている。このままだと今年は1000通までいくかもしれない。Yosemiteの事前予約の1日あたりのcapacityは600人くらいなのでみんなが皆trailがどこでもよいのならまあ一日1000通でも2-3日余裕を見ればpeakシーズンでもokなのだが、問題は申請がJMTのスタートとなるhappy isleなどの一部のtrailheadに固まってしまっていることで、昨年は申請の97%が無効になったとのことだ。つまりpeakシーズンにJMTの予約を取ろうとすると倍率は30倍。つまりpeak season(7月中~8月中)に合うように168日前の1月の末から2月の末まで1ヶ月間毎日のようにfaxを送り続けたとしても当選を引ける確率は五分五分程度なのである。しかもこれはfaxを送ることが出来た場合のお話。やってみるとわかるがみんなが送っているのであろうfax自体なかなかつながらない場合がある。言っておくがこれは特に朝、事務所がひらく瞬間に送るチケット取りの競争ではない。Yosemiteの場合、trailに入る出発の日付の169日前から予約を受け付けており、数が多い場合168日前に抽選を行う。つまり24hの予約受け付けwindowがあり、その中から抽選となるのである。なので夜中まで起きていてYosemiteの朝(この時期にYosemiteと日本との時差は17時間。つまりYosemiteの朝の8時は日本の次の日の夜中の1時。)にfaxを送るのは意味がない。むしろ日本時間の午後(Yosemiteでは夜)に送るほうがfaxがつながり易いとおもう。あとはon-line申請ではなく未だにfaxなので手分けは人力である。人のやること、間違いはかならずある。また一日に複数回faxを送ってしまうとYosemiteのrangerはこの同じグループからの申請が複数あることにたいへんいらいらしているようで、これをみつけると抽選の箱に入れてくれずそのまま無効の箱(つまりはゴミ箱)に入ってしまうようだ。このようにJMTの事前予約はたいへん取りにくいのだが、今年はよいNewsがひとつだけある。Donahue Passを抜けるコースの申請は3週間までなら日程に幅をつけて申し込む事ができるようになった。例えば7月21日から8月10日の間でなら出発はいつでもよいという書き方ができる (申請のformat用紙がちょっとだけ異なるので注意)。これで毎日faxを送る必要はなくなったというわけだ。つまりはこの申請で出せば抽選にはずれたら自動的に次の日の抽選に回してくれるので、当たるまでまたは期間がおわるまで抽選は続けてもらえる。さらにmailで毎日抽選に当たったかどうかは教えてもらえるのでfaxがちゃんと届いていることもすぐ確認できる。ただし一定の期間でokだが、中にダメな日がある場合とかは、添付の資料とかをfaxにつけることは出来ないため複数回に渡って出す必要がある。つまり7月8月はいつでもいいけどスタートは金土日に限るなんていう場合には3日分連続のものを毎週出さなければならない。またこの場合の予約windowは24hでなく、48h、つまり170日前から予約を受け付けてもらえるので少しだけだがfaxを送る余裕ができ、時差による日付の間違いも減る。毎日faxなんてまあ無理と思っていたが、これならダメ元で出してみようかしら(笑)。ちなみに抽選に当たった通知はpermitの予約表で、permit自体ではないのでpermitは出発日の前日かまたは当日の朝にVCゃWICに赴いてpick-upする必要があるのでお忘れなく。