
短いtrailでは気にならないが、段々と長いtrailに挑戦し始めると、いろいろと必要なものが増えてくる。何があるとよいかは体験しながら学習するのがベストだが数少ないアメリカ旅行の機会ではそうもいってられない。 一般的に何が必要なのか。 何でもかんでもたくさん持てば持つほどよいというのはあろうが、それではhike自体が苦行になってしまうので取捨は重要だ。 USでよく言われる10の基本装備というのがある。 前にhikeにまず必要なものは水と雨具と書いたが、次に必要なものかここにあるものとなる。
1. Navigation つまり地図/コンパス・GPSのことである。GPSは現在位置を確認するのに必須。地図/コンパスは今後進む方向を確認するのに必要で、片方だけでは十分でない。 従前は位置同定が地図/コンパスをつかう上で必須でかつなかなか容易でない技術であったが、現在はGPSによりこの工程をより正確にかつ高速に処理できるようになったのでこれをGPSの役割と認識すべきであろう。 地図からは地形がイメージできる程度に読めることが必要で、今後trailを進むとどのような地形を抜けていくのか頭に浮かべられるようになりたい。 GPSには携帯をつかうひとがほとんどと思うが、電池を切らさないように充電batteryも必要になる。
2. Sun protection 場所にもよるが概してアメリカでは日差しか強く熱中症の危険は日本より遥かに高い場合が多い。 また1000ft高度が上がると紫外線量は6%増えるという。 Sunscreenは積極的に使おう。 Lip BalmやSunglassも必要なら。 日本国内でかつ黄色人種の場合にはessentialとまではいかないかもしれないので除外しても良いかも。
3. Insulation 日本で言うところの防寒着と雨具。 jacket・長袖下着・手袋・帽子。 頭の面積は大きいのでこれを冷やさないための帽子は以外に重要になる。 これに雨具を足してその季節一晩なんとか過ごせるものが目安。
4. Illumination ランプのこと。 Headlampでもflashlightでもどちらでもよい。 入れっぱなしにせず電池が切れていないかどうかは出発前に要確認。 USB充電のものには軽量なものがあるし、GPSとbatteryを共通化できる。
5. First-aid 日本では法令の問題があって救急kitの中身が入っていないものが売っている。 自分で作成しよう。 この中身の話はまた別途。
6. Fire マッチとライター マッチはwater proofのものを用意しておくといざという時に安心だ。
7. Repair tools ナイフ・ガムテープ・ひも等。道具作りのための万能tool。 ナイフはこれでクマと戦うわけではないのでclassicのような小型のものでも十分。
8. Nutrition 予備食料。 Day Hikeだとおひるご飯とおやつぐらいは持っているだろうから、それに加えてもう一食分のカロリーがあれば。と考えよう。
9. Hydration 水 生命線になるものである。水は季節や周りの状況にもよるが非常用としては500mlボトル1本は最低ラインだろう。ただ装備の充実を唄う人でもペットボトル1本(500ml)というのはおかしくないか? 水は一番ケチれないものなのに。水が潤沢な地域ではボトルよりもwater filterを用意しておくと軽いし、役に立つ。 砂漠のようなところのtrailでは重くても水は多めに持っていくしか無い。
10. Emergency shelter Traditionalの人はツェルトというけれど、light系の人はそれではテント一式を持っていくようなものなので、emergency shelterとして適しているのはPVCポンチョだと思う。 通気性がないというのは保温性に優れるため利点で雨具としてももちろん使える。 雨具にポンチョは嫌だという人はアルミ蒸着のemergency blanketが軽いしよい落とし所か。
軽量化を意識して作成すれば合わせて2~4kg 5~15Lくらいのものか。季節や場所によっては3のinsulationが大きく変わるかと思う。あとの装備はいつも変わらないかと思うが、いざという時に役に立たないと困るので前日または当日に再チエックすることはroutine化しておこう。 日本での場合、2のsun protectionを外して代わりに3.から雨具(rain gear)を一項目として格上げしてみるほうがしっくり来る。 個人的にこの中に入っていなくていつも持っていっているものは食料と水を除けばハンカチと防虫ネットくらいか。 日本ではtrailのconditionも大きく違うので、あれ、という結果かもしれないが、backpackもshoesも特に必須項目ではない。 つまり特に危険なところでなければトートバッグにズック靴で十分だということになる。 面白いことに意外に山岳用品店じゃないお店で買えるものが多い。1.や4.や6.は確かにあるけれども逆に割高だったりするので山岳用品店じゃなければというのは3.と10.くらいのものか。 ランプなども自転車につけるものとか、おしゃれなものとかに意外に軽量で長寿命のものがあったりする。 あと10 essentialsには書いていないが必要なのがknowledge(知識)。 地図やコンパスを始め浄水器や発火装置、first aid kitなどもそうであるが使い方を知らなければただのdead weightでしかない。使い方を知らないものは持っていかないほうが軽くて体力の消費も少ないのでましである。