Presidential Traverse (White Mountains, NH)

Presidential Traverse(以下Presi)はNew Hampshire州のwhite mountains山脈のアメリカ歴代大統領の名がついた山々を縦走するルートであり、Apparatchian TrailのNH州の核心部でもある。 厳しいDay Hike コースとしても有名であり、歩きごたえ十分のtrailだ。Trail 長は約20mile(30km)とDay Hikeとしては長めで、最高点であるMt. Washingtonは6288ft(1917m)と非常に高い山と言うわけではないが、Madison, Adams, Jefferson, Washingtonといずれも2000mに満たなくても堂々とした山が連なるコースであり、この登り降りのため累積標高差は9000ft(2700m)にもなる。また標高差に加え、カバーのないroughな火山岩や岩場の上を歩く部分が多くたとえ天気が良くてもかなりの負担を足に強いる。すなわち数値に表れない厳しい部分の多いtrailであり、たかが低山の30kmではない。さらにこのtrailがtoughだと言われるのはコース自体よりも荒れる天候のためで、たった6000ftとはいえここはアメリカ北東部では最も標高が高い地点で森林限界の上であり夏でも吹雪になったりHurricane並の強風が吹いたりすることもある。実際、私が行ったときも午前中は最高の天気だったが、午後にあっという間に黒雲に覆われかなりの雨と風が来た。幸いMt. Washingtonの頂上には気象観測所がありreal timeでの天気を配信していてくれており状況はつかみやすい。またこのコースは冬季にはhikeでなく明確にmulti-dayの登山になり、日本の谷川岳同様結構な死者数がでている。もちろん夏季であっても突然の天気の急変に備え、しっかりとした雨対策はもちろん寒さ対策、それに火山岩の上をあるくことに備えそれなりの靴(ソールがしっかりとした靴を選ぼう)が必要である。とはいえ、ここはかなりpopularなコースで、アクセスは容易だし、USでは珍しくコース上に避難場所がいくつかある。これにはApparatian Mountain Club(AMC)の存在によるところが大きく、White mountainsを通るAppartian Trail沿いに10軒の宿泊施設とそこからtrailheadまでをつなぐshuttle busサービスを提供している。Presiのルート上にもMadison Spring HutLake of the cloud hutという2軒の山小屋があり、宿泊しなくても水、トイレ、食事などのサービスを受けることができる。日本の山小屋とは異なり、水、トイレは無料(もちろんチップを置いていくべきではあるが)で実際に泊まる機会はなかったがなかなか快適そうに見えた。また厳密なルートからはそれることになるがCrowford passのtrail headにはHighland Centerというhiker向けのhotelもありここは車でのアクセスもよく、シャトルも立ち寄るためhikeの前泊または後泊にオススメの施設である。(実際にはMizpah Spring Hutという山小屋もPresiの上にあり、ここを加えるとroute上に3軒の山小屋がある勘定となるが、コースの取り方によって通過しない。) 山小屋の他にもほぼ中間点となるMt.Washingtonの頂上にはレストラン・売店・トイレなどの観光施設があるため、ここでも水・食料が補給できる。(山の頂上でボッタクリ値段かと思ったがそうではなく普通の値段だった。) ちなみにこの頂上に上がるには徒歩でtrailを行く以外に3つの方法があり、ひとつは車で7.6mile 1400ftを上るMt. Washington Auto roadであり、$30ほど通行費がかかる。Hiker用のshuttle busもあり、いざというときのEscape Routeとしても使用できる。もうひとつはCog trail(汽車)でありtrailから見ていてもこの汽車が急坂の線路を登っていく姿は精悍だ。こちらは$70とさらにお金がかかるが、あの坂を登っていくのは楽しいと思う。この2つの経路はそれぞれ山の東側と西側に分かれて降りるのでいずれかのtrail headに戻るのに選択肢が増えることになる。AMCのShuttle serviceは残念ながら便数はそれほど多くはなく予定を合わせるのにあまり選択の余地はないが、一応空席があれば予約なくても乗ることができる。私の場合、歩いているときにShuttleの時間に縛られるのは嫌だったのとなによりも夜明け前から歩き始めるためにHighland Centerに前泊、そこから北側のtrailheadに当日車で行き、そのまま車を放置しtrailを経てHighland Centerまで歩いた。そして翌日ゆっくりとshuttle busに乗って車を回収した。アメリカではなかなか公共交通機関でtrailheadに行く、戻るということができる場所はないが、ここは数少ないそういったことができる場所だ。通常はMt Adams -> Jefferson -> Cray -> Washignton -> Monroe -> Franklin -> Eisenhower -> Pierce -> Jacksonと北から南へ行くコースが一般的でこの場合はMt. Washingtonを過ぎると特筆すべき上りがほぼないので後半心が折れることなくfinishできる。ATはtraditionalな北上ルートだと逆コースであり、またMt.Adamsについたあと、Pinkam notchへと今度はPresiを巻きながら南下していくことになるのでこのDay Hikeコースより緩やかに登り降りするが距離はちょっと長くなる。ちなみにPincam notchにはここにもAMCのlodgeとVCがありhikerの補給基地となり、単独でMt. Washingtonだけを登るならここのほうが良い宿泊地となる。

Length: 19.9mile   Mt.Jacksonには寄らなかった数字。Mt.Jacksonを経由した場合4mileほど増加する。
Configuration: point-to-point  Day hikeの場合、南はCrawford PathであがりMt Pierce近くでATに合流。北はAir LineやValley WayでMadison Spring Hutを目指して上がるのが一般的。Difficulty: Extreme 距離で見るより厳しい。山小屋やEscape Routeなど結構逃げが効くし、hikerの数も多いので大変だが経験豊富な方なら特に問題ではないと思う。森林限界を出ると火山岩の上を歩き、下部でも結構岩が多いので下からの突き上げに強い靴がよい。一旦森林限界に出るとほぼまったくカバーなし。Peakは結構迂回可能でどのpeakにも登らないという選択も可能。この場合、累積標高が3000ftくらい減るかと思う。
Traffic: Mt. Washington周り(特にMt.WashingtonとLake of the Cloud Hut間)は車やCog trailで上がったHikerもいてかなり賑やかだ。その他は静かだがぽつぽつと歩いている。途中のHutに泊まり1-2泊という人が多い。
Scenery: White Mountain range, Some lake ponds, Cog train
Access: White MountainsはBoston, MAから北に150mileほどI-93, US3/302を使って車で3時間程度。Shuttle busをうまく活用するためには前述のAMCの宿が便利だ。宿は大部屋などもあるのでhitch hikeの段取りができるかも。Trailheadは北側はUS2沿いに南側に大きな駐車場あり。(Valley Way trail headとしてshuttle stopでもある。) 南側はAMC Highland centerまたそのすぐ南にある鉄道駅(Conway Scenic Railroad – 夏季のみの観光列車。Cog Trainとは別物)あるいは北側にあるhiker用駐車場。
Season: 季節というより、天候が大事。Day hikeでならやはり日の長い時期が必須といえる。私がいった8月だと時間の余裕が十分でなく少し忙しかった。日の出の一時間ほど前の真っ暗な頃にtrailに入って夕方日の入りまで一時間もない頃にようやくtrail headにたどり着いた。ちょっと迷ったら間違いなく真っ暗になるだろう。幸いこの日は霧等も濃いものはなく道に迷うこともなかった。

Maps: http://www.nps.gov/appa/ AMCから出ているWhite Mountains Trail Map  – presidential range – $10程度 が使いやすいしAMCのlodgeにも売っているので便利。

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