
Grand Canyon National ParkのTrailならやはり谷底に降りるtrailを紹介しない訳にはいかない。Arizona TrailのクライマックスでもあるGrand Canyon Shake (South Kaibab trailを下りNorth Kaibab trailを登ってcanyonを縦断するRim-to-rimのtrail)は行きっぱなしで帰ってこれないが(5月-10月は実はRim-to-rimのhiker’s shuttleあり)、rim trailを加えてloop trailにできるこのtrailは冬季であれば常人にも十分実行可能なday hike trailである。6000ft 7mileというと鴨沢バス停から雲取山頂上がその程度(5500ft 7mile)であるのでこうしてみると日本の山に慣れた人には大したことはないが、日本ではあまり経験することのない先に下ってあとで上るtrail形態なのと、各国語で書かれたtrailheadの注意書きのため尻込みする人が多い。問題なのは夏の暑い盛りにやろうとする冒険者が多いことで、遭難・救助要請数年間数百件にも上るという。個人的には夏の雲取山の往復でも暑くて不可能だが、Grand Canyonの場合、涼し気な林の中を歩くのでなく日差しカンカンの赤土の上、しかも中間点の谷底はそれなりに涼しいと思っている人が多いが全くの間違いで、6-8月は毎日のように100F(35C)を越える暑さであり、上のrimとは全く違う。登りで日射病になる人が続出するのもわかろうというものである。冬にhikeするにはスタートの朝こそとても寒いが、まずそれ以上に寒くなることもないので防寒着の調整が楽でもあるし、水の量も少なく済む。雪がrimにあってもtrailの出だしのところで凍っていなければ、その先で凍っていることはまずないと思う。個人の体力の差もあるが、やはり最後のあたりのswitch backは10mile以上歩いた後の登りということもあり、かなりきつい。行きは下りで元気に進むのでこんなに降りて大丈夫なのか不安になったが、思ったよりは楽であった。ルートとしては登りにBright Angelを選んだのは登る距離が若干短いのと影になる部分が若干多いこと、そしてなによりも帰りの登りの中間地点のIndian Gardenで飲料水の補給ができることにある。(ちなみにIndian Gardenにはキャンプ場もあるし、小川も流れており砂漠のオアシスという感じである。) 行きの下りは寒い午前中ということもあり、尾根沿いで日当たりがよく眺めの良いSouth Kaibab trailというのがよい。逆ルートは条件が全く逆になるのでおすすめできない。谷底には橋が2つかかっているので下まで降りたら一つを渡り向こう岸をそのまま歩き、もう一つの橋を渡って戻ってこよう。川は上からみてもわかるが川幅が大きく流れが強い。橋を渡った後2つの橋の中間の分かれ道を南でなく北に行くとすぐにPhantom RanchやBright Angel Camp Groundに行ける。Phantom Ranchにはranger station、restaurantがあるのでぜひ寄り道したい。冬は雪で埋もれていると思う人も多いようだがこの地域の積雪量は多くなく、また温かいcanyonの南斜面では雪が残ることもあまりない。Visitorの数も少なくshuttleでなく公園中自分の車で運転して回れるので冬に来るメリットはこのhike以外にも結構ある。谷底に降りるSouth Kaibab Trail、Bright Angel Trail共、hikerの他にmule tourのmule(ラバ。ロバと馬の混血種)も通行するので注意。道を譲ってあげよう。また落とし物を踏まないように。ちなみにmuleに乗るのは途中の休憩場所以外では下りられないし、trailの谷側を歩くのでとっても怖いそうだ。やはり歩くほうが楽だ(笑)。
First visited: Dec 2005 Again in April 2018
Length: 13.7mile スタート地点となるSouth Kaibab Trailのtrailheadとゴール地点になるBright Angel Trailのtrail headはrim trailを使うと平坦だが約5mile離れており、歩いてloop trailとすると20mile近いtrailとなる。
Configuration: point-to-point
Difficulty: Strenuous 復路は6000ftほどの登り。7mile程に渡って延々と登る上に斜度は徐々に上がっていくのでそんなに急ではないがうんざりしてくる。土のトレイルは下部の川沿いを除きしっかりしている。尾根線であるSouth Kaibabは南斜面だがなのでカバーはほとんどなく日差しにさらされる。Bright Angelは谷線なのでそこそこ日陰はあるが、やはり日差しはきつい。
Traffic: やはり人気のtrailなので人は多い。特にBright Angelの上部、Indian Garden-Rimはかなりの人混み。trailが広いので渋滞にはならないが人を避けるだけで大変である。
Scenery: river, canyon
Season: 晩秋(11月頃)がベスト。春は雨が振りがちなのでまわりの観光も考えると△だか日照時間がながいのでここだけが目的ならよい。温度差がかなり大きいtrailなのでもちろん夏季は避けるべき。どうしても夏というのであれば谷底(Phantom Ranch)で一泊を考慮されたい。また朝一番のバスに乗ることをおすすめする。Phantom Ranchの予約は5ヶ月前から受付だが冬期以外は取るのが難しい。冬は本文にも書いたが朝のスタート時点が寒い以外は意外に快適。Lodgeの予約もとりやすく当日空いていることもままあり。キャンプ(Bright Angel CG)も可能だがその分で荷が重くなるのは割に合わない。また夏はIndian Garden以外の休憩所でも水が補給できることが多い。
Access: 前日と当日はCanyon VillageのBright Angel LodgeなどRim上のホテルに泊まると便が良い。Bright Angel Trailのtrailheadはvillageの西端で直ぐ側なのでhikeが終わったら直ぐに食事をしたり、ゆっくり休んだりすることができる。行きはshuttle bus等を使いmainのVCから更に2mileほど西にあるTrailheadまで行く。(South Kaibab Trail Headがそのままbus停の名前)。ただしseasonによって運行が異なるので注意。私が1回めに歩いた12月には今(2016年)もshuttleが走っていない。
Maps: http://www.nps.gov/grca/